金曜日, 2月 29, 2008

トマト 温室へ


 朝から風も無く 穏やかな日和でした。
トマトは 発芽後10日余りで本葉の3枚目が見えて 12センチの大型ポットに鉢上げをしました。
 弥生3月 今までの様な氷点下の日が続くことも無いでしょう。
 トマトも 鉢上げのストレスが解消し 日和も良いので部屋の「愛菜花」から 屋外の温室へ移動しました。
 
 取り敢えず温室の温度管理は17℃でヒーターが入る様に設定してあります。 これで 朝の最低温度が0℃に下がっても 温室内の温度は15℃近辺までで ガードされます。  落着けば 今後は 1週間に1℃づつ設定温度を下げて 徐々に トマトが 外界の温度に慣らせるようにします。(ただし 最低温度は8℃をデッドラインにしています)

 明日は 新農園の開所日です 何時ものこと乍ら なんとなくわくわくします。 まず 現地に行って 畝立ての計画を建てて来ようと思っています。 天気も良さそうで そのうえに週末 ときていますので 農園は かなりの混雑が予想されます。 

土曜日, 2月 23, 2008

タネの保存


 「冷蔵庫の隅にずっと置いてあった」と言われて その 小さなビンを取り出して見ると 中には 白いペレット状の人参の種が入っていました。 ビンのラベルには [1994年の種は間に合わないので 1993年採種の種をお送りします・保証発芽率 60%] と書いてあります。 1994年は 私が 菜園を始めた年です ビンは開封されて 何粒かは蒔かれた形跡がありますが 当の本人は全く記憶がありません。 
 種を買った経緯も判らず 15年も前の古い種ですから 捨てようとと思いましたが 捨て切れず 「だめもと」と小さなポットに3粒蒔いて トマトの苗作りをしている「愛菜花」に入れました。 時々 水やりをして 様子を見ていたら やはり 7日目には芽が出ました ご覧の通り3粒揃って発芽 発芽率は100%です。 種の生命力を身近で見せ付けられ その偉大さに また感心させられています。
 早速 畑を準備してこの種を蒔き 応えたいと思っています。

 家庭菜園では 狭い畑にいろんな野菜を次々と植えたくなります。 種を1袋 買っても その年に消費する種の量はわずかで 残った種は以後何年も 保存しておくことになります。 
 残った種はチャック付きの小さなポリ袋に入れ換えてから 種袋に入れて 春蒔き・秋蒔き・その他 に区分けして タッパーウエアに入れ 冷蔵庫の一隅を借用して保存しています。
 栽培しなくなった野菜の種袋は 都度 廃棄整理していますが それでも 現在 約100袋が保存対象として残っています。 今回の人参の様に15年も経つ 古い種は残っていませんが ネギ 春菊 大根 etc 10年近くも経っている種がたくさん有ります。 これらの種は 昨年もほぼ100%近い発芽率を維持していますので 実用上 全く支障無く 保存されております。

 ところが 最近の世の中の流行に煽られてか 種苗業者の営業方針が変化をしてきました。 とりわけ 我々を相手にした小口売りについては 付加価値を付けて 1袋に入る種の数を極端に少なくし 実質的な種の価格が大幅に高くなる方向に向かってきました。
 全ての種が この様になるのかどうかは別として 種袋に入っている種の数が 大幅に減ることによって 種の保存の必要性や考え方が 替わってくることになるでしょう。
 現に近年は ホウレンソウのネーキッド種や 小松菜のペレット種を購入して 蒔くようになりますと 蒔き終えた後 袋の中にはあまり種が残っていません 従って毎年 新しい種袋の種を 蒔くことになってきました。

火曜日, 2月 19, 2008

タイの音楽を聴く


暦の上では 雪や霜などがゆるみ 雨水となって降る節気ですが 農園の周りには 十日も前に降った雪が 北側の物蔭で 泥んこになって残っています。
 農園の本格的な始動も3月に入ってからで それまでの間は 何処に何を植えるか? 思い巡らしたり 春に蒔く種や 必要な資材のチェックをしたり いろいろと充電するのには丁度いい期間です。
 昨秋 収穫した子芋を 畑に穴を掘って埋けてありますが その穴の中の芋は種芋として充分使えそうです。 昨年は始めての里芋作りで やたらと種芋をたくさん植えました 今年は畑の隅にでも2〜3株だけ植えようかと思っています。 
 
 話題が変わりますが 先日 タイの音楽を聞きいてきました。
 出演されたのは 日本に来られて20年 芸大の修士課程を卒業され 流暢な日本語を話される アドゥン・カナンシンさんです。
 アドゥンさんは NHK始め ラジオやTV で活躍され 国立競技場で日タイ 国際サッカー試合の前に タイ国歌の独唱もされている方です。
 ご本人のご了解を得ましたので 演奏中の写真をここに掲載しました。

 以前 中近東やアフリカに出張した途中にトランジットで バンコックには降りたことがありますが タイについての知識は乏しく タイ音楽の生演奏を聞くのも始めてでした。 
 まず この楽器ですが「ラナート」と言う21鍵の旋律打楽器です。鍵盤部分は竹で出来ていますので 竹琴です。 鍵盤裏面の両端に 鍵盤の取り付け部分があり そこに蜜蝋と鉛の混合板が貼付けられています。 この金属板の重さで音程の調整がなされています。 音は 木琴よりも金属的な音がしますが インドネシアやバリのガムランの金属容器を叩いた様な響きではありません。 歯切れのいい音です。
 写真には写っていませんが もう一つ「クルイ」と言う 7つ穴の縦笛の演奏を聴かせてもらいました。 音を切らさない 循環呼吸による演奏でせつせつと語りかける響きが耳に残っています。
 また お話によりますと タイの音楽(とりわけ宮廷音楽)の音階は7等分平均律に近いめずらしい音階だそうです。 アジアの周りの国々 インド 中国 日本の音階も またインドネシアのガムランの音階も5音音階です。 それらの音楽に取り囲まれていながら 西洋音楽の7音音階に似た音楽が どうして形成されてきたのか? 興味を憶えます。

 「クルイ」(笛)の独奏が数曲と「ラナート」を伴奏に歌を十数曲 合わせて20曲以上  たっぷり1時間半にわたって タイの音楽とお話を伺い 楽しい時間を持つことができました。
 150年以上も前の歌 若い皇太子がラオスを訪問し その時に恋したラオスの女性を想って歌う「ラオスの月」のメロディーが印象に残っています。(残念乍ら 歌詞はタイ語でした。)

金曜日, 2月 15, 2008

福寿草の開花とその後のトマト


 庭の福寿草が開花しました。
 暖冬であった 昨年に比べると 一週間遅れですが これで平年並みの開花です。 朝の温度は氷点下ですが 冬晴れの快晴が3日続き 陽の光が強く差したので 平年並みの開花に追いついたのでしょう。

 さて 先日蒔いたトマトの種 こちらも平年並みの4日目で発芽しました。

 連結したセルよりも 移植の時に1つづつ分かれているポットの方が扱い易いので 小さなポットに種を蒔いています。 また 最近のトマトの種は1粒 @26円と高く ポットに詰める培土よりも格段にコストが高いので ポットには1粒づつ種を蒔き 予備苗の確保はポット数を増やすことで対応してあります。
 全部で 12ポットに種を蒔き うち 10ポットが揃って 2月の11日に発芽しました。
 今日の様に2月の日光が差し込むと 部屋の温度は25℃まで上がっていました 更に ポットの土の温度は30℃を超えていました 従って 暖かい昼間は何もしないで放ってあります。 夜は 「愛菜花」のカバーをして 15℃を下回ら無いように保温しています。
 水のやり過ぎは 徒長苗の原因になりますので 土が乾いたら 昼間の暖かい時間に 夜まで残らない程度の水やりをしています。
 ギザギザの本葉の3枚目が見えてくると 12センチの大きなポットに鉢上げします。

日曜日, 2月 10, 2008

からし菜の浅漬



 写真は 種袋に「ちりめん葉からし菜」と書かれた からし菜です。 
「からし菜」とか「 たか菜」 と名の付く野菜は 各地方に 無数と言っていいほど あります この「ちりめん葉からし菜」もその一つです。 あざやかなグリーン色をした 丸葉の縁が パセリの様にちりめん状になった からし菜です。

 3年前に 種を一袋入手して 以来 毎年 9月の下旬に1筋か2筋種を蒔いています。 
 それから1ヶ月ほど経ち 本葉がしっかりした頃に 株間を15センチ程に間引きます。 その時の 間引き苗を 別の場所に 植え広げ 合計3〜40株に増やしています。 このからし菜は 寒さに強くはないので 防虫網のトンネルを霜除けを兼ねて掛けてあります。
 12月の中頃になると 葉が30センチを超えるようになり 寒さで味も良くなりますので 収穫を始めます。 この頃から春までの期間は 約10日おきに 大きくなった葉を順次摘み穫っていきます。
 このからし菜の葉は 大きくて葉肉が厚く また からし菜独特の風味がありますので漬物に最適です。

  このからし菜が穫れる間は プラ製の小型漬物器を使ってこの「からし菜の浅漬」を欠かさず作っています。 
 からし菜の風味成分は 熱を加えることによって生成されますので 漬ける前に熱い湯にくくらせます。 このくぐらせ方によって 風味に差が出るところが また面白い点です。(ポイントは 鍋にタップリのお湯を湧かせ 湯の湧く音が聞こえたら(60℃位?或は70℃) 葉 何枚かを1ロットにして 湯に浸ける 葉の色がサット変る すぐに引き上げる 葉から からし菜の香りが鼻をつきます。ロット毎 湯にくくらせる間 鍋の火加減は 始めの湯温を維持します。湯に浸け過ぎは避けます。)
 熱が取れると 水気を取って 葉の重量の2〜3%の塩と 種を取ったタカの爪を好みの本数加えて 重しをかけます。 半日で漬水が上がりますので 重しを減らします。 まる1日で食べられます 2日目ぐらいが美味しい様に思います。
 細かく刻んで ユズをたっぷり絞り掛け 炒りごまを掛けて戴いています。   

木曜日, 2月 07, 2008

トマトの種蒔き


 毎年 立春の日の前後にトマトの種を蒔いています。
 今年は 農園に 数センチの雪が2回も積り その後片付けなどで 種蒔きが今日になってしまいました。
 寒い時期の種蒔きには 数年前から 写真の発芽・育苗器「愛菜花」を使っています。(写真の右半分は 保温カバーを外した状態です。)

 無理をして この時期にトマトの種を蒔く理由は(昨年もブログに記載しましたが)簡単な保温トンネル程度で トマトが定植出来る時期 4月の初めに 一段目の花房が開花している苗を作るために それから 逆算して 2月の初めに種を蒔いています。 こうして 4月の初めに定植しておきますと 7月下旬の梅雨明け以降 真夏の日光で トマトの裂果が多発する迄に 8段目までの いい実が収穫出来る目処が立ちます。
 この梅雨明け後の裂果対策については 今迄も 雨除けトンネルをかけることや 遮光ネットを張って強い日差を弱めることを試しましたが 強風による被害に遭ったりして中止し 現在のような 梅雨明け迄に 春トマトは勝負する方向に傾斜していきました。
 大型園芸店では 最近 トマト・なす・胡瓜などの苗の売り出しが年々早くなっていますが 4月の初めに一段花房が開花している苗はまだ売っていない様です。 また 毎年 自分で作っていると次々と興味も湧き 面倒な苗作を飽きもせずに続けているのが現状です。

 今回蒔いたのは 普通トマトの「桃太郎ファイト」が8ポット 中玉トマトの「フルティカ」が4ポットの合計12ポットです。
 培養土は6センチの小さなポットに 重い種蒔き培土を詰めて 一昼夜水に浸けた種を蒔いています。 そして 本葉が3枚になると 今度は 12センチの大きなポットに もう少し 肥料効果が持続する 軽めの育苗培土を固く詰めて そこに苗を移植します。
 12センチのポットでは「愛菜花」に納まり切らないので 別の小型温室に移して育苗します。

 また「愛菜花」の設定温度は種を蒔いた土の中に温度計を差し込んで 昼間は28〜30℃に 夜は20〜23℃に 昼と夜の温度に変化をつけて管理しています。(その方が 発芽が揃うと言われています。)
 そして 発芽すると最低温度を15℃ぐらいに下げ 更に 一週間毎に1℃づつ下げて 徐々に 外気に慣れるようにしています。
 なお 発芽後の最低温度は 8℃ をデッドラインにしています。

金曜日, 2月 01, 2008

クリスマスローズの蕾


 小さな庭の片隅で 季節を告げる クリスマスローズの蕾です。
 今年は大寒に入ってから 厳しい寒気の南下がありましたので クリスマスローズも 近くの福寿草も 蕾の膨らみは少し遅れています。

 昨年は暖冬で 福寿草の蕾の膨らみは早く 1月20日付けの「暖冬 その2」(クリックすると写真がご覧頂けます)には 既に福寿草の蕾が綻び始めたと記載されています。 そして 2月8日には福寿草の花が咲いていますが 今年はまだ蕾が硬く 開花はもっとさきになるでしょう。
 (なお 福寿草の花芽の数は 昨年の6芽より 2芽増えて 8芽見えています 遅々としてですが 年々増加の傾向は続いています。)

 このクリスマスローズは ずっと昔のことですが 何処かから頂いた1株を 玄関脇の木の下に地植えし その後 株分けした子孫を 庭のあちこちに植えた中の一つです。
 最近 花屋さんの店先に並んでいる カラフルなクリスマスローズに比べると この株は原種的な種類で 地味な流行遅れのクリスマスローズですが その代わり強健で ほとんど手入れらしい手入れをしているのは見かけませんが 毎年花を咲かせています。
 昨年は2月の20日頃に咲きました 今年は何時頃咲くのでしょうか?

 福寿草が咲き クリスマスローズの蕾が膨らむと トマトの種蒔きです。
 発芽・育苗器「愛菜花」の点検をしたり 種蒔きポットに詰める培養土の準備に取り掛かると なんとなく春を先取りしている気分になります。