土曜日, 7月 28, 2007

ナスの強剪定


 今年は例年以上にテントウムシダマシの発生が凄まじく 農園中のどこのナスの葉もレースの様な穴空きになっています。
 もっと早く強剪定をしたかったのですが ぐずついた天候が続いてのびのびになってしまい やっとのことで7月中に強剪定を終えることが出来ました。
 今年は継木苗の「千両ナス」と waka3さんから種を頂き苗を作った「タイの長ナス」の2本を同時に強剪定しました。
 写真では 手前の箱に入っているのが「タイの長ナス」で その奥に植わっていて 畝の両サイドが畳表でカバーされているのが「千両ナス」です。 
「千両ナス」の強剪定は今迄と同じやりかたですので ご面倒ですが一昨年7月22日付の「ナスの剪定」をクリックしてご覧下さい。
 

 一方「タイの長ナス」の強剪定は 2つの点で初めての試みでした。 
 一つは 「タイの長ナス」は脇枝の出が早く この強剪定の段階で既にかなり伸びていて このままその先の枝を切り取ってしまっても この脇枝が勢のよい枝に取って替わってくれるのか?心配でした。
 先日waka3さんの剪定写真を拝見して この出ている脇枝は残して剪定しておられるので(「千両ナス」では剪定する位置は 3本仕立ての各枝の葉1枚か2枚のみを残す位置ですが) 安全を見てより多くの葉を残して剪定しました。 
 2つ目は 根の切り方と肥料の入れ方です。
 写真でご覧の通り(「タイの長ナス」は継木で無いために汚染された土では半身イチョウ病の恐れがあり)箱に奇麗な土を入れて植えています。 普通の「千両ナス」の場合は 畝の両肩のマルチを捲り上げて 根の3分の1を切るぐらいの位置にスコップを入れていますが この小さな箱では根がいっぱいに蔓延ってコチコチになっています。 従って 箱の4辺に沿って移植鏝を突き刺して根をほぐし その空間に堆肥と過リン酸石灰と尿素を振り込んで土を戻しました。 また 箱の4隅は底まで土を出し より多くの堆肥と過リン酸石灰と尿素を振り込み 根の窒息を少しでも緩和する目的で穴の空いた直径1.5cmのパイプを埋め込んで土を戻しました。 写真でも4隅に埋め込んだパイプの頭が見えています。
 その後 薄い液肥を4リッターほど撒いて剪定を終えました。 
 大きな「タイの長ナス」を小さな箱に植えて育てることは 今迄のところ成功していますが はたしてこの様な強剪定と追肥をした結果はどうなるのか? 「千両ナス」と同じ様な柔らかい秋ナスが 何時迄収穫出来るのか? 見守っていきたいと思っています。
 
 

日曜日, 7月 22, 2007

秋野菜の種蒔き(その1)


 写真はお馴染みのピッコロ人参ですが ひげ根の所々にネマトーダ(根コブ線虫)のコブがありました。
 ピッコロの後にはオクラを植える予定にしていますので この甫場はネマトーダが付き易い作物が続くことになり 緊急の対策を打たざるを得ません。 オクラの苗も本葉が4〜5枚になり 定植が待った無しの状態になっています。 原則としては 無農薬栽培を目指していますので 通常オクラを植える時はコンパニオンプランツとしてマリーゴールドを苗作りして オクラと同時に植えていますが 今回は線虫の薬を使うことにしました。 手持ちの中で 普通農薬で 石灰と同時に使えて 土と混和後すぐに苗の定植が出来る「ネマトリン」(粉薬)を使いました。

 さて 例年は7月も20日を過ぎると梅雨も明け 秋野菜の苗作りシーズンになります。
 今年の関東以北は 所謂「山背」が吹いて鬱陶しい日が続いていますが 「秋の一日 春の十日」と言われます様に 秋野菜の種蒔きはずるずると遅らせる訳には参りません。
 秋野菜の苗作りの第1陣として ブロッコリー・カリフラワーの類の種蒔きをしました。
 この類での今年の新顔は 「プティヴェール」と「スティックセニョール」です。 
 「プティヴェール」はケールと芽キャベツの掛け合わせで 「スティックセニョール」はブロッコリーと中国野菜のカイランとの掛け合わせで出来たものだそうです。 共に日本で開発されたナウイ野菜です。
 「プティヴェール」は昨年は自家採種をした種を播いて苗作りをしましたが F1の子孫ですから「プティヴェール」にはならないで 紛い物になりました。 今年は苗を購入することにして(自分で苗作りしているブロッコリー等と同時期に定植が出来る様に)8月下旬に苗は入荷します。 
 一方と「スティックセニョール」は種を購入してポット播きをしました。
 その他には 例年と同じ「ハイツ(ブロッコリー)」と「スノークラウン(カリフラワー)」の種をポット播きしました。

水曜日, 7月 18, 2007

花ミョウガ


 里芋を植える予定地の脇に陽当たりの悪い狭い場所がありました。 ここはどうしようか?と思案していた時に 農園仲間から 籠一杯のミョウガの根茎を見せられました。
 ミョウガは夏の薬味として大好物ですが どの様にして作られるのか? 今まで全く知見が無かったので この機会に是非ミョウガを植えてみょうと飛びつきました。

 3月の中頃に 教えられるまま 巾50~60cmの場所にその根茎を埋め 手許にあった籾殻で覆いをしました。 4月の20日頃 気が付くと籾殻の覆いを突き破って芽が出ていました。
 その1ヶ月後に 目立った雑草を抜き取り 薄く化成肥料をバラ撒きして 籾殻の覆も3~4cmと厚くしました。 ミョウガの世話をしたのはこの時ぐらいです。

 里芋の第2回目の追肥と土寄せをしようと近寄って ミョウガの根元を見ると籾殻の敷物が盛り上がっているのを見つけました。 農芸雑誌によると ミョウガの花は1年目は遅いと書いてあるので まさか?と思いつつ籾殻を指で掻き分て見ましたら そこには既に花ミョウガの立派な花蕾が出来上がっていました。
 あわてて写真を撮りました。
 これからは ミョウガの花芽探しに ここに足を運ぶのが楽しみになります。 

日曜日, 7月 15, 2007

胡瓜の孫蔓


 最近の胡瓜の写真です。
 黒っぽい葉を押し退ける様にして 勢いよく伸びている若い蔓は孫蔓です。
 今年の胡瓜は当初から蔓の伸びは良好でしたが 孫蔓の伸びもいい様です。 また 下の方から上がって来る孫蔓にはいい雌花が沢山付いて しばらくはまともな実が穫れそうです。

 この時期 胡瓜に気を配っている点は 追肥と摘葉・摘芯です。
 追肥は 常に蔓の先端部の形と巻き蔓の勢いを観察して 晴天が続いた時は水分補給も兼ねて 株当り10リッターの液肥を潅水パイプを通じて施し 水分過多の時は888の化成肥料を 株当り2ヶ所の穴を開けて軽く半握りづつ施しています。 また 週1回のストウチュウ散布の際に 葉面散布用の液肥を加え葉面からの栄養補給をしています。
 摘葉については 風通しと陽当たりを良くするために 古くなって枯れてきた葉はこまめに切り取っています。 一方 摘芯については 込み合った所の孫蔓は(子蔓の場合と同じく)1果摘芯をしていますが 伸びる蔓をなにもかも止めてしまうと(老人の場合と同様)根の活力を阻害するようの思われるので 勢いのある何本かの孫蔓は放任し そのまま伸ばしています。
 また梅雨が明けると 地温上昇を抑えるために敷藁を強化します。
(追記)
 この胡瓜の写真は 台風通過前のものです。 台風が通り過ぎた後早速農園に行って来ましたが 幸いダメージは殆ど受けていませんでした。 

木曜日, 7月 12, 2007

次々に 「タカの爪」


 「タカの爪」の実が一気に目立つようになりました。
 同じ仲間のシシトウやピーマンは枝の先に一つづつ実が付くのとは違って 「タカの爪」は沢山の実が集まって上を向いて付き せせこましい感じがします。

 唐辛子は辛味料として2〜3年毎に作っていて 今年はその年に当たります。
 2年前は 韓国産の唐辛子種を選んで播きました。(その辺の事情につきましてはこの「唐辛子物語」をクリックしてご覧下さい)
 この韓国産の唐辛子はいい実を沢山収穫しまたが 乾燥の過程で赤い色が悪くなってしまいました。 辛味料として使う時は 真っ赤な色も重要な要素となりますので つい色の奇麗な「タカの爪」が消費され  作り貯めしてある在庫が底をつきました。 唐辛子を使い分け出来るように 今年は「タカの爪」の方を2株植えました。

 「タカの爪」は丈夫で虫も付かず 肥料も多くは必要としない作り易い野菜です。
 実が赤くなって収穫する時に この写真と同じ視点から写真を撮って見比べてみたいものです。

月曜日, 7月 09, 2007

アーティチョークの花


 農園で咲いているアーティチョークの花は 遠くから見ると紫色のネオン灯が灯っているように見えます。 
 その紫色の花を撮ろうとしましたが デジカメのカラー特性が青色系に傾いていて 紫色が青っぽく写ってしまいます。
 赤みを加えたいので 夕焼の空が赤くなった時に 再度農園に出かけて写しました。 ご覧の花の写真は これでも比較的現実の花の色に近いのを選んだつもりです。

 以前イタリア出張時に アーティチョーク・ズッキーニ・人参・カリフラワーを塩茹した付け合わせ料理を食べたのがアーティチョークの始めての出会いでしたが 最近は町中の花屋さんでも 鉢植のアーティチョークを見掛けるようになっています。
 農園でこのアーティチョークを育てておられる方は「3年前に花屋で売れ残った花鉢を700円で買い 農園に植えたが冬になると葉は枯れ その翌年(即ち昨年のこと)は大した花も咲かなかった。 今年の冬は暖冬だったので葉も枯れず 春になると急に大きくなって花も沢山咲いた。 花蕾は試食したが食べるところはほとんど無かった、これは花アーティチョークだろう。」と言っておられました。 このアーティチョークは 株丈は人の胸まであり 1間四方程に大きな葉を広げ 20個以上の花を付けていました。

 さて 今日は延び々々になっていたネギの定植を終えました。
 春の彼岸前に種をまいて苗作りをして来た九条ネギですが 苗は例年とあまり違わない出来でした。
 苗床から掘り上げた苗は選別して約70株を定植しました。 1ヶ月ほど後に追肥・土寄せをします。 

金曜日, 7月 06, 2007

梅雨晴


 今年は あまり陽の当らない場所に 始めて 里芋とミョウガとショウガを少しづつ植えました。
 ミョウガとショウガは 芽が出た後で籾殻をたっぷりと株元に撒いただけですし 里芋も4月の下旬に種芋を植えた後は 一度追肥と土寄せをしただけで 周りの草取りをする他は一切手をかけていません。
 胡瓜等は朝晩収穫に出向くので 否応無しに手がかかるのに比べると 同じ作物でも雲泥の差です。 どちらが雲で どちらが泥と言う物ではありませんが 作る方の側から見ると 生長の変化が顕著に見えてその対応に迫られる方が忙しさがあり そうでないのは何となく手持無沙汰で過ぎて行きます。 そのような感じの違いが 今まで里芋など芋類に縁が無かった一因の様に思われます。

 さて 久し振りで青空が顔を出し B4サイズ程に大きくなった里芋の葉の上に梅雨晴が広がっていました。
 里芋は株周りも太くなり 中には4〜5本の茎が伸びて 畝をカバーしていたマルチの裂き穴も窮屈そうに見えるのがあります。
 里芋作りでは 何時もご指導を受けている先輩のアドバイスは「この調子でいい もう一度土寄せをして敷き藁も強化することだ 梅雨が明けて暑くなると土の湿度維持に注意しさえすれば 昔から土用過ぎには里芋畑に入るなと言われているぐらいだ 後は何もすることは無い」とのことでした。
 これからも里芋とはご無沙汰勝ちのお付合いで良さそうです。 

火曜日, 7月 03, 2007

次々に 茄子


 気温が25度を超えて蒸し暑くなると 茄子は連日穫れるようになります。
 と同時に 茄子にとってはいろんな試練も押し寄せて来ます。
 まず 農園のあちこちの畑に植えられている茄子の数本のうち何割かは「半身イチョウ病」に罹って惨めな姿になっています。 これは連作障害による土壌病で 手を打ってもほとんど効果は無く 引き抜くことになってしまいます。
 また テントウムシダマシは捕っても捕っても飛んで来て茄子の葉をぼろぼろにしますし 数日雨が降らないと 茄子の枝先や花房にはホコリダニがベッタリと付いて 新芽は窒息したようになってしまいます。
 更に 実が次々に大きく成って養分が必要になると 苦土不足などの栄養障害も出て来ます。

 御陰様で 写真の茄子は今のところ順調で 隣に植えられたタイの長ナスのバイタリティーと競って 当分はいい茄子が穫れそうです。

 さて今日は nagamasaさんに昨年教わった「赤ジソジュース」を作りました。
 無農薬の「赤ジソ」を確保するために 純正の「ちじみ葉赤ジソ」の種を購入して4月の初旬に播きました。 その「赤ジソ」の葉がいい色になってきましたので 葉を摘み取って 約1リッター半ほどの「赤ジソジュース」を確保しました。 
 この「赤ジソジュース」は5〜6倍の冷たい水でのばして戴きます。 その爽やかな酸味とシソの香りと鮮やかな赤色は 畑仕事の合間に一服の清涼剤になります。